ふと思い出したこと【5】
大学院に入った年のこと。
入学式は学部と院と合同だったので、本物(?)の新入生達と式に参加した後、
用事があって図書館へ行く途中、中庭を通りがかった。
そのシーズンは、中庭では各クラブやサークルが新入生を勧誘している。
私は、式の直後なのでスーツを着用。当然、勧誘の声が掛かる。

適当にあしらいつつ通り抜けようとすると、
3年生の頃まで在籍したサークル「山の会」のポスターを発見。
「この写真見た事あるな・・・あの時の山行で撮ったヤツかー」
などと思っていると、
「山登り、面白いよ。ロッククライミングなんかもやってるし」
と、山の会の2年生らしき部員が声をかけてきた。

(あー・・・、そうかぁ。この学年は俺と入れ違いだから、知らないんだろうなぁ)
と思っていると、その部員は、畳み掛けるように話し掛けてくる。
「え?クライミングに興味がある?」
「クライミングってみんなが思ってるより安全だから大丈夫」
「基礎からしっかり教えてくれる頼れる先輩が居るから安心だよー」
「よかったら、話だけでも」

一応、この後輩にも勧誘人数のノルマがあるかもしれないし、
そのうちの1人分くらい手伝ってやるか、という気になったこともあり、
あまりにも熱心な勧誘の末、サークルの部室へ連れて行かれる事になった。

そして、件の2年生が部室のドアを開けて一言。
「先輩、クライミングに興味がある新入生連れてきましたー。いろいろ教えてあげてください」

予想通り、、、というか、当然のことながら、その"頼れる先輩達"ってのは私の後輩。
しかも、そいつらにクライミングを基礎から仕込んだのは私だったりする。

「で、、、誰 が 私 に ク ラ イ ミ ン グ を 教 え て く れ る ん だ ?」
私の一言で、"頼れる先輩達"は思いっきり硬直していた。
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by climberkitune | 2006-04-14 00:56 | Old tale
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日常生活の断片
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