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愛国の対価

教育基本法の改正で、愛国心に関する表現の盛り込みが話題になっている。
そもそも、この愛国心という表現そのものに非常にあいまいなものがあり、
国家を愛せといっているのか、それとも日本という郷土を愛せといっているのか
あるいはわれわれの持つ文化を愛せといっているのか?

言わんとする事が何であれ、こうも与党内での合意のためとか
野党の反発への対応とかでその表現をコロコロ変えている辺りを見ると、
その本質がどこにあるのかが全く見えてこない。
目先の都合に合わせて、とりあえず無難な表現でまとめるような事をしていては
将来的にその解釈をめぐって不毛な議論が繰り返される事になるのではないか?

しかしこの際、そんな些細な事はどうでもいい、と言い切ってしまおう。
そんなことよりも、もっと気になることがある。

今の日本を愛する代価として、今の日本は何をしてくれるのだろう?

国民のために、まやかしではない本当に明るい未来を用意できるのか?
納税者に対して、税金に見合うだけの還元ができているのか?
諸外国からの脅威に対して、国民を保護する事ができるのか?
誇るべき固有の文化を継承していく事ができるのか?

国としてあたりまえの事ができないのに、一方的に国民に国を愛せという。
この辺りの問題点について、もう少し考える必要があるのではなかろうか。

それとも、愛というからには、代償を求めず全てを捧げろとでも言うのだろうか。



いつにも増して、ウダウダな感じの文章になってしまったが
この件に関しては、政府・与党側の説明、反対者の意見のいずれも
釈然としないものが多すぎる。
今、こんなモヤモヤしたものを制定するより、他にやる事はないのだろうか?

そもそもこの国は、他国に拉致された国民の救出すら満足にできなかったのだから。
by climberkitune | 2006-04-28 00:31 | Thinking
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日常生活の断片
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